熱帯から亜熱帯の海水に浸る土地に生育する。波当たりのある場所では生育せず、主としてある程度以上の大きさの川の河口域に成立する。しかし、波当たりがなければ、たとえば内湾などでは普通の海岸でも生育する場所がある。
波当たりのない、遠浅で汽水の場所であるので、泥がたまりやすく、マングローブ林より海側の区域は干潟になる場合が多い。泥質に生育する樹木には往々に見られることであるが、泥質の中は酸素が不足がちになるため、呼吸根といわれる、地表に顔を出す根を発達させるものが多い。マングローブ林の外縁(海側)のものは満潮時には幹や一部の葉まで海水に浸り、内側は塩分を含む泥質ではあるが、直接に海水を被ることはなく、そこから陸上の植生につながる。生育する植物の種は群落内の各地点で異なり、耐塩性の違いなどによって帯状分布を示す。
マングローブ林は、亜熱帯上部、たとえば九州ではせいぜい2mの高さのところもあるが、熱帯地域では30mに達するものがある。また、特有のつる植物もあり、場所によっては若干の草本も出現する。